Hypocholesterolemic efficacy of royal jelly in healthy mild hypercholesterolemic adults.
健康な軽度高コレステロール血症成人におけるローヤルゼリーのコレステロール低下効果

背景および目的

ローヤルゼリー(RJ)は、抗酸化作用、抗炎症作用、脂質低下作用などの健康増進因子として報告されています。 軽度の高コレステロール血症の被験者における無作為化プラセボ対照試験において、臨床測定値、脂質プロファイル、およびさまざまなホルモンレベルを評価することによって、RJの脂質低下作用の有効性を調べました。

試験方法

軽度の高コレステロール血症(180-200 mg / dL)の40人の被験者を無作為に選択し、RJ投与群またはプラセボ群として2つのグループに分け、それぞれ9カプセル(350 mg /カプセル)のRJまたはプラセボ/日を3か月間摂取し、その後他の摂取なしで1か月間追跡調査しました。

結果

体重、胴囲、体脂肪のような測定学的パラメータのいずれにも有意な変化は見られませんでした(表1)。コレステロール(TC; 207.05→183.15mg/dL)および低密度リポタンパク質コレステロール(LDL-c;126.44→120.31mg/dL)レベルは、RJ投与後に有意に減少しました(p<0.05)が、トリグリセリド(TG)および高密度リポタンパク質コレステロール(HDL-c)レベルは、有意には変化しませんでした(表2)。3カ月間のRJ摂取は、硫酸デヒドロエピアンドロステロン(DHEA-S; 1788.09→1992.31 ng / mL)のような性ホルモンの濃度を有意に改善しました(表4:p <0.05)。なお、RJを摂取しても肝障害や腎障害は引き起こされませんでした(表3)。

考察と結論

3か月間RJを服用すると、DHEA-Sのレベルを改善することでTCおよびLDL-cのレベルが大幅に低下し、心血管疾患(CVD)のリスクが軽減されました。

Table 1 治療後の健康な軽度の高コレステロール血症の被験者における測定パラメータ


Table 2 治療後の健康な軽度の高コレステロール血症の被験者の脂質プロファイル


Table 3 治療後の健康な軽度の高コレステロール血症の被験者における腎臓および肝臓のマーカーの変化


Table 4 治療後の健康な軽度の高コレステロール血症の被験者における血中ホルモンの変化

値は平均±SDとして表示
a有意差は初期値とPaired t-testにて比較した(p <0.05)

クレジットライン

Hui-Fang Chiu, et al. Pharm Biol. (2017) 55 497-502, (https://doi.org/10.1080/13880209.2016.1253110)©  2016 Author(s); Creative Commons Attribution License (http://creativecommons.org/licenses/by/4.0/).

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