ローヤルゼリーとはちみつの違いは? プロポリスやマヌカハニーとの違いも解説
ローヤルゼリー、プロポリス、マヌカハニー…。なんとなく「はちみつの仲間」「健康に良さそう」というイメージでくくっていませんか?実はそれぞれ、作り方も成分もまったく異なるのです!これらの違いや、それぞれの特徴についてくわしく解説していきます。
ローヤルゼリーとはちみつの違い
「ローヤルゼリー」は、ミツバチのなかでも、働き蜂が花粉や蜜を食べて分泌したものです。一方「はちみつ」は、働き蜂が花蜜(かみつ)を熟成させた甘味料で、両者はまったくの別物です。
ローヤルゼリーの特徴
ミツバチの巣には「王台」と呼ばれる特別な場所があり、そこに産みつけられた幼虫だけが「王乳=ローヤルゼリー」を与えられて、女王蜂になります。
女王蜂は、働き蜂と同じ受精卵であるにも関わらず、孵化した後にローヤルゼリーを生涯食べ続けることで、体長が働き蜂の 2 ~ 3 倍、寿命は40倍になるといわれています。そのうえ、毎日約1,500個の卵を生む体力が備わるというから、驚きですね。
ローヤルゼリーは、そんな女王蜂のみが食べ続けることを許された食事なだけあって、タンパク質のアミノ酸スコア(※)は100 と、非常に良質。各種ビタミン、ミネラルもバランス良く含んでおり、栄養価の高さが特徴です。はちみつと比較して生産量は非常に少なく、その希少性の高さからも注目され続けています。
※必須アミノ酸の含有バランスの指標。100に近い数値であるほど理想的
はちみつの特徴
はちみつは、ミツバチが集めてきた花蜜を、ミツバチ自身の唾液腺から出す酵素で分解し、濃縮したものです。そのため成分のほとんどは糖分で、市販のはちみつのなかには、風味などを考慮し、水あめやショ糖を加えた加糖はちみつも売られています。
ちなみに、健康や美容に良いとされているはちみつ「マヌカハニー」は、マヌカというニュージーランド原産の木を蜜源とするはちみつのこと。抗菌活性成分とされる「メチルグリオキサール」が含まれている点が、他のはちみつと異なるといわれています。
プロポリスの特徴
ローヤルゼリーやマヌカハニーとともに話題に上がる「プロポリス」は、ミツバチが樹木の新芽、つぼみ、樹皮などから集めてきた樹液に、ミツバチ自身の分泌液を混ぜてできたもので、ハチの巣を構成する樹脂状の固形物としてウイルスなどの侵入や巣内の腐敗を防ぎ、巣内を清潔に保ちます。私たちの身近なものでは、のど飴の成分として配合されていることもあります。
抗菌作用や抗炎症作用といった働きを示唆する実験結果が報告されていますが、プロポリスは産地や採取元の植物、収集時期、抽出方法によって構成成分が大きく異なります。
監修 マイナビ